2018
01.30

経験して分かったアメリカと日本の小学校の違い<パート1>

バイリンガル教育

アメリカの公立小学校に息子を通わせてみて分かった日米の違いをまとめてみたいと思います。通わせてみると結構違うことに驚きです。

①学年の区切りやお休みの日が学区によって異なる!

これは一番びっくりしました。うちの学区は小学校は5年制、中学は3年制、高校は4年制。日本は6・3制で高校は義務教育ではありませんが、こちらは高校まで義務教育です。お休みの日も学区によってバラバラ。夏休みの始まりや終わりも1~2週間ぐらい異なるので、はじめは「え~??そうなの?」という感じでした。

②時間割や教科書がない!?

これまた驚いたのですが、1時間目国語、2時間目算数・・・のような時間割がありません。先生の頭の中ではこの時間にこれをする、次はこれっていうのがあるのですが、生徒や親に配布される「時間割」はないことが多いです。そのため、前の時間のワークが終わらないとそのまま続けてやるなどの自由が利きます。日本では「1時間目の算数が終わらなかったから2時間目も算数にする」なんてことはありませんものね。

それから、指定の教科書がありません。テキストブックを使うにしても、分厚いので家に持ち帰ることはほとんどありません。そのため、「一体何をどこまで勉強しているの?」というのが分かりにくいのが難点です。。。特にアメリカの学校を経験した事がない私のような親にはやっかいです。

そこで、私は積極的にボランティアをやってクラスの様子を見たり、先生にアドバイスをもらったりするようにしています。「アメリカの教育システムは自分が未経験なのでよく分からない。教えて欲しい。」と先生に伝えています。なぜなら、カリフォルニアには本当に様々な人種の方がいて「アメリカ経験値」も実に様々なので、言わないと分からない世界なんです。例えば日本の小学校に他の国の子供がいたら「きっと不慣れだろうな」と分かりますし、気にかけてくれると思います。でもカリフォルニアには様々な人種がいて、しかも例えば外見は日本人でも何世代も前からアメリカに移住していて、本人も親もアメリカ生まれで英語ネイティブ、日本語は全く話せない、なんて方もたくさんいらっしゃるんです!だから、積極的に「経験値浅いです」アピール(笑)をしておく必要があります。

そして、アピールするだけでは不十分なので、積極的に自分から情報を得る努力が必要です。

私がやっているのは、テキストブックなどがある場合は数日持ち帰らせてもらってコピーを取ったり目を通したり、アメリカの子供たちが良く読む人気の本を教えてもらったりしています。そうすることで先生も気にかけてくれるようになり、機会があるごとにアドバイスをくれるようになります。

アメリカの学校で素晴らしいと思うシステムが親のボランティアです。日本の場合、授業参観日ぐらいしか授業を見る機会がありませんが、アメリカでは親のボランティアが盛んで親が結構学校に自由に出入りします。特にうちの息子の通う学校は、親がシフトを組んでボランティアをする学校なんです。月に3回ほどシフトが割り当てられ、担当の日は4時間ほどボランティアをします。クラスに入って子供たちがちゃんとワークできているか見たり、コピーを取ったり、たまにグループ(班)をまかせられて一緒にリーディングしたりします(これはきつい・・・笑)。もちろんすべて英語なので本当に大変なんですが、自分の子供がクラスについていけているか、どんな友達と遊んでいるかなど間近で見ることが出来るのでありがたい機会です。子供にとっても親がクラスに来てくれるのはうれしいですよね。ただ、ネイティブの子供達に容赦なく話しかけられて理解できず情けない思いをする・・・これはもう何度も経験しています。慣れるしかないですね。

③文房具は親が買う?!

これもびっくりだったんですが、新学期が始まる夏の終わりごろに担任の先生から、「文房具買ってもってきてねリスト」が渡されます。クラスではその文房具を使うので、個別に筆箱もノートも持っていきません。文房具やティッシュ、ハンドソープに至るまで、クラス内で使うものは親が指定通りに揃えて新学期にもっていきます。

これが難しい…。

例えば、鉛筆1ダース、マジック6色、小さいスティックのり5本、大きいスティックのり5本などなど、ずらりと20アイテムぐらいリストされています。●●メーカーの紫色の●オンスのノリが望ましい (recommended とかpreferable) とか、先生の好みまで色々と書いてあるので、アマゾンとにらめっこです。

④体育や音楽は担任が教えない

これは息子の学校の校庭です。野球フィールドがなぜか3つもあり、とても広いです。この芝生で体育(PE)をやるのですが、PEや音楽は担任ではない専任の先生が教えます。学校がこれらの先生を雇用しないといけないので、予算の少ない学校では体育や音楽の回数が少なくなってしまったりするようです。日本のように体操着はないので、たまにフリフリのスカートにブーツなんて恰好でやっている子もいます。全体的にゆる~いです。日本のようにピリッとしていません。運動に・・・なっていません。

そういえば、先日息子に「日本の学校には体操着というものがあって、体育の前には着替えるのよ」と教えたら、「え~恥ずかしいね?!」というので「男の子と女の子、別々の教室で着替えるから大丈夫よ」と言ったら「peek (のぞき見)していいの?」と。もちろんダメよと言ったら、「でも見つからなかったらどうなの?怒られないでしょ、大丈夫でしょ?」としつこい・・・。関心はそこですか。ダメです!

⑤カフェテリアでアイスも食べられる

↑これは来月のランチメニューです。ドミノピザ、照り焼きビーフ、コーンドッグ(アメリカンドッグ)なんかがありますね。日本の給食のような栄養バランスが完璧なものでは残念ながらありません。サラダバーも置いてあるのですが、小学生ですから・・・健康を考えてしっかりサラダを食べる子はまれです。まず10時半ぐらいにスナックタイムという軽食タイムが一度あり、自宅から持ってきたフルーツやクラッカー、ヨーグルトなどを各自食べ、ランチはカフェテリアで食べるかお弁当を持ってくるかどちらかです。ランチを食べた後、カフェテリアでアイスまで買えちゃうのにはびっくりです。嫌いなものを無理して食べる習慣がないので、好き嫌いが激しい子も多いです。あまり無理強いするのもどうかと思いますが、あまりpickyなのも…。

以上5個ほど書きましたが、全体的にゆるいというか自由というか、そういう印象です。

ほかにも「これは」というものが思いついたらまたパート2で書いてみたいと思います。

ではでは♪