10.16
アメリカのギフテッド教育 テストを受けてみたら
アメリカでは飛び級やギフテッド教育が盛んです。
10代前半で大学に入学なんていう話もあります。
ギフテッド教育は、一定レベル以上のIQを持つ子供や勉強に秀でた子供たちが、より高いレベルの学習を進められるように特別クラスやプログラムを提供するものです。アメリカはこういう個性を伸ばす教育が盛んですよね。
カリフォルニアのうちの学区では、私の知る限り小学校5年生から算数がハイレベルの生徒はミドルスクールに毎朝通って早朝のMathクラスを受けられるというものがあります。
うちの息子は今3年生。
IQは測ったことないしギフテッドのような非凡な才能は持ち合わせていないと思うのですが、理解力があるとか飲み込みが早いとかそういう感じは少しあるので学年を超えて学習を先に進めています。
そんな息子に合う何か良いプログラムはないものか・・・と探していて見つけたのが、
ジョンズホプキンズのタレントサーチ
これは医学で有名なジョンズホプキンズ大学の非営利機関が、academically advancedの子供を発掘して特別プログラムを提供するというもの。
Johns Hopkins Center for Talented Youth is a nonprofit dedicated to identifying and developing the talents of academically advanced pre-college students around the world. とホームページに説明があります。
このプログラムに参加するにはSCATというテストにパスしないといけません。
そこでうちの息子、このテストを受けてみることにしました。
テストはMathとVerbal(英語)
どちらも2学年ほど上のレベルのテスト内容になっています。
9月に思いたち1か月後の10月の試験日を選択して申し込みました。
息子は8歳、アメリカの3年生(日本だと2年生)です。
テストはプロメトリックセンターという様々な試験をコンピューターで行っている場所に行きコンピューターで受けます。
試験は土曜日を選択。午後1時半の試験だったので、11時からのスイミングクラスに行ってから向かいました。眠くならないことを願って(笑)。
会場到着。記念写真パチリ。
おじさんやおばさん、高校生など6,7名がそれぞれの試験を受けていました。(おじさんは何の試験を受けてたのかな~。残念ながら不合格っぽかったです…💦)。小学生は息子だけ。
問題が解けるか否かは別にして、心配ごとは
①コンピューターの使い方がわかるか
②時間配分ができるか
の2点。
試験は算数と英語それぞれ25分で55問出題されます。
試験までの1か月、自宅で過去問を解いて勉強しました。ギフテッドの子はそういう勉強などしなくてもできるんでしょうね~。うちのはギフテッド型ではないので演習あるのみ。とはいえ平日は学校にテニス・スイミング・野球、毎週末野球の試合という中で、まあたいしたことはできなかった感じではありますが。
で、試験日。
パソコンの使い方は受付のお姉さんが教えてくれていたけど、分かったのかな、大丈夫かな?
親は部屋の外で待機。
1科目目が算数だったようです。
算数が終わって出てきた息子に「どうだった?時間大丈夫だった?」と聞いたら「うん、6分ぐらい余ってた気がする」と。試験前に「時間いっぱい見直しした方がいいよ」って言ったよね・・・。
まあ、こうやってテストの受け方にもなれるいい練習です。
次が英語。英語は読解問題ではなく要はボキャブラリーです。
例示されている2つの単語と同じ関係にある単語を選ぶというもの。でもこれがやっかい(日本人の私には)。
例えば
goose: gander ::
A. fireman: policeman
B. waiter: waitress
C. kitten: puppy
D. pig: piglet
正解はB。gooseはガチョウのめすでganderはガチョウのおすだから。
う、知らない…。ネイティブの子供たちはこういう単語知ってるのかな?こんな内容なので英語はなるようになれという感じであまり勉強はせず本番。
で、英語も終了。感想は「うーん….。あ、golfがgulfってミススペルされてたよ」と息子。「gulfは湾って意味よ」「ワンってなに?」「海がこうへこんでる所があってさ~…説明しづらい…」という会話をしながら帰路につきました(笑)。
結果は1週間以内にEmailで、と言われました。
そして翌月曜日。もう結果が来ました。
結果は・・・
お~、合格~♪
Mathの方はこのプログラムの中でもAdvanceのクラスを受けてよし、英語の方は普通のクラスを受けて良し、とのことでした。どうやらこのプログラムは州の統一テスト等でトップ5%以上のレベルの子供たちを対象にしているようです。そのレベルの基準をパスしたのもすごいけれど、Mathがさらにアドバンスと評価されたのはすごいかも。
すごいというのは自慢でも何でもなく、やればできるという意味です。ギフテッドの子で満点取れたりする子ももちろんいるようなので、うちのはやっぱり普通の努力型。
なぜ息子にこのテストを受けさせたかというと、日本の教育しか知らない私たち両親が気づかぬうちに日本式の教育をしてしまっていて、アメリカで通用しないということがあったら困るなと思ったからです。それから、日本ではなじみのないギフテッド教育について知りたかったから。ギフテッド教育というけれど、生まれつきの天才しか受けられないのかしら?凡人で勉強した子は受けられないのかしら?とも思ったからです。もちろんIQとテストスコア両方ないと入れないギフテッドプログラムも多数あるので非凡な子はそういうプログラムが合っているのでしょう。
いずれにしてもGifted or Talented の子に最適な教育を与えてさらに伸ばそうというアメリカの方針は魅力的です。
このジョンズホプキンズのプログラム、オンライン講座やサマーキャンプがあります。
サマーキャンプなら同年代の子供たちと触れ合えて刺激になりそうと思ったのですが、なんと野球のオールスター試合の時期とかぶっていて…私も息子もたぶんオールスター試合を選択するんだろうな~。
ま、オンライン講座でよさそうなのがないか調べてみます。
またアップデートがあれば書いてみたいと思います。
ギフテッドではない息子がアメリカのギフテッド教育をちょっとのぞいてみたというお話でした。