2018
02.01

小学生から鍛えるプレゼンスキル

アメリカの教育事情

プレゼンテーションの大切さについては最近日本でも認識されていますが、私が子供の頃はそんなスキル一切学校ではならいませんでした。せいぜいグループ発表ぐらいでしたかね。勤めた外資系金融機関では豊富にスタッフ研修が用意され、そこで受けたプレゼンスキルの研修は「なるほど~」と目からうろこでした。内容はもちろんのこと、アイコンタクトなどの動作についても教えてもらい、プレゼンすることに少し自信がつきました。

それでもアメリカ人の上司や同僚に比べたら雲泥の差。なぜならアメリカでは本当に小さい時から人前で話す練習をしているのです。

プリスクール(3、4歳)の頃からShow & Tell (ショーアンドテル)といわれるプレゼンの練習が始まります。自分の好きなおもちゃを学校に持っていってみんなに説明する練習をするのです。そうやって小さいころからプレゼンスキルを鍛えます。

(イメージ)

息子の今の2年生のクラスでは、学年のはじめに1年間分のプレゼンスケジュールが渡されました。

毎週テーマが決まっていて、それにそって毎週!プレゼンをするのです。

例えばテーマの一例を上げると・・・

Describe a dental experience you’ve had. (歯医者さんでの体験談を発表)

Bring a newspaper clipping or magazine article to share. (新聞や雑誌記事の切り抜き持参)

面白い系では・・・

Do a pantomime. (パントマイムをする)

Show the class a magic trick. (手品を披露する)

などもあります。

事前準備はちゃんとできているか、みんなの目を見てはっきり話せているか、などが評価ポイントで5点満点でスコアがつきます。

今週は、動物に関する本を読んでその本をみんなに紹介するというもの。

本の紹介ポスター作りも必要なので、いつもよりちょっと大変です。

息子はナショナルジオグラフィックのCourageous Canine!という勇敢な動物たちのお話が載っている本を読んで発表です。

5点満点中の5点がめざすところ。準備を適当にやった時は見抜かれて4になったりしますが、準備をしっかりすれば5点をもらえることが多いです。

内容そのものより、ゆっくりはっきり話す、みんなを見渡す、そういう姿勢を身につける段階だと思います。

 

 

発表のある日は、朝、家で私と主人を前に練習してから行きます。

わざと子供達の真似をしてぺちゃくちゃしゃべってみたり、横を向いたり、そんな演技もちょっとしています。

聴衆が静かになるのを待って・・・息子の出だしは “Hi, my name is xxx. Today I’m gonna share xxx…. “ いつも同じ(笑)。

手書きのメモを持参するときもあれば、完全にソラで発表する時もあります。

私はメモを持ちたいタイプですが、息子はメモを書く方が面倒くさいようでソラでやりたがります。

こんな風に毎週やっていればプレゼンスキルも鍛えられますよね。